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日本代购-本文書は現在の鹿児島県肝属郡大根占町、中世の島津庄祢寝院（北俣）と弁済使富山（志々目）氏に深く関連のある文書で二通からなる。五味克夫「志々目家文書」第三十五号の相伝文書目録「富山志々目家文伝」によれば、総合四十七通とあるが、現存するのは三十三通、欠失文書が十八通あり、志々目村の支配相続関係の文書が主であるとある。本文書の「僧幸尊譲状」は欠失文書に、「島津庄留守沙祢某下文」は現存文書に分類されている。「島津庄留守沙祢某下文」は祢寝院郡本村弁済使に関するもので祢寝院の領有関係を示す史料、「僧幸尊譲状」は祢寝院志々目村弁済使職の相伝をめぐる係争文書である。本文書は鎌倉期における祢寝院志々目村弁済使職に関わる貴重な史料であり、特に「僧幸尊譲状」は欠失文書の現存が確認されたものとして更に貴重なものである。