酒泉「夜光杯」

お土産で頂いた後、自宅保管しておりました珍しい「夜光杯」の広口ワイングラスです。これで一杯やるも良し、そのまま飾っても、小物入れにしても楽しいです。濃緑色ではない珍しい色味の珍品です。２個セット、経年劣化が激しいですが、専用の布張り箱付きです。
使ってはいませんが、長期の自宅保管が気になられる方にはおすすめできませんので画像をご確認ののち、ご理解の上でのご購入をお願いいたします。
また、ご購入後のクレームや返品は受けかねます。梱包材は段ボール新聞紙等のリサイクル品を使用しています。

◎夜光杯とは、中国西部甘粛省酒泉地方、祁連山（きれんざん）や和田（ホータン）から産出される玉（瑪瑙の一種)で、杯に酒を注ぎ、月が映ると白く光ることから「夜光杯」と呼ばれるようになったといわれます。黒と緑の複雑な色合いが美しく、滑らかで透きとおり、卵の皮のように薄いのが特徴です。

高９cm程度
口直径5cm程度
フチ厚み：約1.5ｍｍ　

【唐朝詩人　王翰の涼洲詞「夜光杯」】
「葡萄美酒夜光杯　欲飲琵琶馬上催。
　醉臥沙場君莫笑　古来征戦幾人回」

（夜光の杯に注がれた葡萄の美酒を飲もうとしたら、馬上で掻き鳴らす悲しい琵琶の音が聞こえてきた。酔いつぶれ　砂上に臥してしまった私を、君よ　どうか笑わないでおくれ。古来、戦場から無事に、故郷へ帰った者は数少ないのだから。）

この詩のお蔭で夜光杯が売れ続けて1600年以上、やがて、この玉材も少なくなり、今では貴重品になっています。中国の伝統的な工芸品は数多く有りますが、中でもシルクロードにある酒泉の夜光杯は、特に長い歴史を持つ民間工芸品です。