富士山×メタリック有田焼のユニークすぎる出会い。光や見る角度で表情が変わる幻想的な美しさを。
★1枚目の写真の左上のものは着色した液体を注いでグラスの内側の形を判りやすくしたものです。お品物は着色しておりません。
日本伝統の焼き物である有田焼のはずなのに、このキラキラとした富士の表情はと、ニューヨークの人々から喝采を浴びた唯一無二の仕上げ
■全体的にあえてざらっとさせた表面を持ち、有田焼の特徴である白い肌を雪に見立て、末広がりの形を利用して小さな酒器にしたデザインは、まさにミニチュアの富士山。うまくデフォルメした愛らしい姿に胸撃たれる
■デザインの極めつけは色の部分。金属の光沢を思わせるメタリックなテクスチャーが、普通の有田焼とはまったく異なる高級感をたたえていて、小さな酒器ではあるものの麟とした存在感が非常に強い。キラキラとした表情は、見る角度や光の当たり方で色と輝きが微妙に変化し、見る者を飽きさせない。
アメリカでは「BEST IN SHOW」を受賞。
日本ではグッズ・ノベルティ部門のグランプリと観光庁長官賞の受賞。
■ギラギラではなくしっとりとした光沢感の富士山ショットグラスは、食卓にすんなりとなじみながらも個性を放つ。それは光で表情を変え、時にビビッドに、時に鈍く発色する(ように見える)から。
釉薬がかかり、有田焼らしい白さが際立つ見込み部分も富士山の形。 ウイスキーや緑茶など濃い色のドリンクを入れるとより形がはっきりとわかって、ちょっと楽しい。
■古伊萬里や鍋島の技術を継承し、再び世界の「Arita」へ
色とりどりのカラー南部鉄器から着想を得て有田焼×メタリックのアイデアが誕生した。これが世界市場へ打って出るきっかけに。
金属の質感を目指しつつ「有田焼ならではの表現とは?」を問い続けて試行錯誤を重ねた。初めて焼き上がった姿は「こんな色が焼きもので出るのか」と驚いたそうだ。
これも、400年積み重ねられてきた有田焼の伝統技法があってこそ。単に上絵の具を乗せてもこの質感は出ないため、素焼き、内側の釉薬をかけた後、下地塗り、上絵の具を塗った後と、4回の窯入れを経てようやく完成する。小さくてかわいらしい富士山の裏には、想像以上に手の込んだ有田焼の工程が隠されている。
直径6cm×高さ7㎝
116g
約40ml