精緻にカッティングされたの大中小のガラス盃、専用箱入りです。
ガラス盃にはラベルが剥がされずに残っています。また、盃の底面には刻印が見られます。
ラベルには、①「VAL STLAMBERT」、②「BELGIUM]、③[DEPOSE」の文字と絵図が。
刻印は筆記体で「V・S・L、Belgium」ですが、会社名の頭文字と国名でしょうか。
また、専用箱蓋の金色の絵図は、ベルギー王室の紋章を模したもののようです。
①は、「ヴァル・サンランベール」、1826年に設立のベルギーのクリスタルガラス会社。ベルギー王室御用達のクリスタルガラスメーカーとして始まり、世界屈指のガラス会社として現在まで続く工房、品質が高く「ベルギーのバカラ」とも。日本国内に正規代理店がないようです。
②は、ベルギー国の英語表記、ベルギー製の意味では。
③は、「デポゼ]の読み、フランス語で意匠登録の意味のようです。
長く自宅に保管されていたものです。ガラス盃にはキズや欠け、ヒビなどの損傷は見られず、汚れやくもりもほとんどありません。ラベルが貼られたままで使用された形跡はありません。
専用箱には若干の汚れ(裏側など)が見られますが、傷みはほぼなくしっかりと作られています。箱内に青紫色のシルクでしょうか、布が敷かれその上にガラス盃が収まっています。
大きさ(㌢)重さはおよそ次の通りです。
【ガラス盃大】
高さ3.5、口径9.8、
高台0.8、台径3.3/
重さ167㌘/
【ガラス盃中】
高さ2.9、口径8.1、
高台0.8、台径2.9/
重さ95㌘/
【ガラス盃小】
高さ2.4、口径6.9、
高台0.6、台径2.7/
重さ52㌘/
出品は、ベルギー老舗名門ガラス会社「VAL STLAMBERT(V・S・L)」の精緻なカッテイングガラスです。外観に損傷は見られず、ラベルもそのままで、未使用と思われます。
V・S・L工房での製作時期は分かりません。内部が布敷、堅牢に作られた専用箱、蓋にベルギー王室紋章を思わせる金色の絵図、手作りで高級感抜群です。専用箱も同工房での製作と思われます。専用箱入りのガラス盃は相応の経年のビンテージ品かもわかりません。
ガラス盃(食器?)の用途は、ベルギーのテーブルウェアを見ても?でした。日本の「三ッ重(金)盃」と同様に目出度い席で使われる盃として輸入されたのでは、推測ですが。