◆作品について─────────────
小林古径 「出湯」 日本画ポスター A2 マット その14 【フレーム付】《JP》
◆小林古径(こばやし こけい、1883年2月11日 - 1957年4月3日)は、新潟県出身の日本画家です。
大正から昭和にかけて活躍し、新古典主義と呼ばれる新たな画風を確立しました。伝統的な日本画の技法を、西洋画の写実性や装飾性を取り入れ、線描の美しさを追求した作品を多く残しています。
●特徴
小林古径の作品は、以下の点が主な特徴として挙げられます。
1. 線描の美しさの追求:
古径は、「線描は絵画の骨格である」と考え、卓越した描写力で対象の本質を捉え、洗練された線で表現しました。
細く繊細な線から、力強く流れるような線まで、自在に操り、対象の質感や量感、動きなどを豊かに表現しています。
特に、人物の輪郭線や髪の毛の表現には、古径ならではの美意識が表れています。
2. 写実性と装飾性の融合:
西洋美術の影響を受け、対象を写実的に捉える技術を持ちながらも、単なる模倣に留まらず、画面全体を装飾的に構成するセンスに優れていました。
背景や衣装などに、模様や色彩を効果的に配置し、画面にリズム感や華やかさを与えています。
写実性と装飾性が絶妙に調和することで、古径独自の格調高い画面が生み出されています。
3. 内面性を感じさせる人物表現:
古径の描く人物は、単に外見の美しさを描くだけでなく、その人物の内面性や感情までも感じさせる力があります。
静かで抑制の効いた表情の中に、深い思索や情感が込められています。
特に、女性像においては、優美さだけでなく、時に憂いや寂しさといった複雑な感情を表現しています。
4. 古典絵画からの影響:
日本の古典絵画、特に琳派や浮世絵などの影響を受け、その様式や技法を消化し、自身の作品に取り入れています。
古典的なモチーフや構図を再解釈し、新たな美を生み出しています。
大英博物館での「女史箴図巻」の模写経験は、古径の古典に対する理解を深める上で大きな影響を与えました。
5. 静謐で格調高い雰囲気:
全体的に、静かで落ち着いた雰囲気を持つ作品が多く、鑑賞者に深い精神性を感じさせます。
色彩は、落ち着いた色調を基調としながらも、要所に鮮やかな色を配することで、画面を引き締めています。
古径の作品は、技巧に走りすぎることなく、内面から湧き出るような品格と深みを湛えています。
これらの特徴が組み合わさることで、小林古径の作品は、他の日本画家とは一線を画す独特の魅力を放ち、多くの人々を惹きつけています。
◆作品サイズ───────────────
A2サイズ(59.4cm×42㎝)
◆【製品に関する注意点】─────────
・色褪せの原因となりますので直射日光が当たる場所での保管は避けてください
・高温になる環境での使用は避けてください
・液晶や閲覧環境によって商品ページ画像のお色味も変化いたしますのでご留意ください
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